第四回 足立区環境審議会

今月の1日、区の環境審議会に出席しました。

今回は、報告事項6例について審議しました。特に印象に残ったのは3例
・カーボンオフセットの実施について
・フードドライブの常時受け入れ窓口開設について
・都市鉱山から作るメダルプロジェクトについて

<カーボンオフセット>
区では平成27年度から事務事業においてカーボンオフセットを実施しています。平成29年度は区の公用車使用に伴い排出される二酸化炭素について、カーボンオフセットを実施しました。

カーボンオフセットって、最近よく耳にします。事業でどうしても削減できないCO2排出量の全部または一部を他の場所のCO2吸収・削減のための活動で埋め合わせ相殺することです。埋め合わせは売買が可能なんですね。購入先は、主に全国各地の森林保全プロジェクトだったりします。

例えば、アロマドレッシング株式会社があってco2排出量の規定が300tだとします。削減努力をしても350tになってしまった。50t分をどうするか?兵庫県のB森林プロジェクトから50t分を購入することで相殺します。(350t-50t=300t)

カーボンオフセットの目的は、事業ではむずかしいCO2排出の問題を民間事業者や自治体(森林保全プロジェクト等)のすぐれた取り組みにスポットを当て、その活動を支援する。今後、この取り組みがますます拡大化すると思います。購入先にお金が回ることで、今後の活動資金にもなりますし。購入者ー購入先とも、相互に支えあう形で、良い循環が生まれていることかと思います。

さて、区の公用車!ですが、その前に・・・。足立区は23区で2番目に自家用車が多いんだそう。さらに道路が渋滞しやすい=都内で最も多い自動車部門のCO2排出量。これを削減する必要性がある。まずは、カーボンオフセットの実施に伴い、区職員の公用車利用や運転方法の見直をしたいとのこと。たまに思うのですが、行政が一生懸命していても、区民の意識がついていかなくては根本的な問題は解決しないんじゃないかな。

<フードドライブ>
今まではイベント時に実施していたフードドライブ(未利用食品の回収)の常時受け入れを今年の1/9より実施。これはいい取り組みですね。ちなみにフードドライブは家庭内の未利用食品を寄付する活動。フードバンクは企業が流通ラインに出すことができない食品を寄付する活動です。近年、食品ロス問題が多くなってきています。

審議会委員の一人からフードドライブに絡んで「サルベージパーティー」についてのお話がありました。「サルベージパーティ」は家庭で使いきれない食材を持ち寄ってシェフがおいしい料理に変身させるパーティーだそうです。素麺などを使用して思いもよらぬ料理に早変わりしたとか。地域ごとにこういった取り組みがあったらいいですね。

<メダルプロジェクト>
テレビで報道されてご存知の方も多いと思います。2020年東京パラリンピックのメダルプロジェクト。国民の携帯電話を回収しそれらに含まれる貴金属を用いて入賞メダルを作成するというもの。ちなみに、金メダル1個作成するのに4000台が必要だとか。銀、銅になるとそれ以上。一人の委員から「携帯電話には貴金属以外にも、リチウム、ニッケルといった成分も含まれているから、同時に回収し活用出来たらいいのになと思う。」との発言がありました。リサイクルできる成分は余すところなく利用したいですよね。それにしても携帯電話からどんなメダルになるのか、楽しみです。

次回の審議会会議は4月。また会議内容について記事にまとめたいと思います。

足立清掃工場見学 レポ2

窓を覗き込むと、そこにはSF映画に登場しそうな謎の物体・・・。これ、何だと思います?

正体はゴミクレーン。さまざまなゴミを、掴んでは離して・・・を繰り返します。かき混ぜ均一化することで焼却する際、安定した燃焼につながるようです。

こちらはゴミバンカ。約4日分のゴミをためることができます。これは上から覗いているのですが、部屋の中に入るとかなり匂いがこびりつくとか。

ちなみに、23区内の家庭や事業所から出されるゴミは年間約278万トン、1人1日当たりにすると約828グラムになるらしいです。

焼却炉。ゴミ焼却温度は800℃以上と高温。24時間連続焼却します。ダイオキシンは800℃以上で抑制させることができるとか。

これはすごい!と思ったこと。焼却により発生する熱エネルギーを有効利用されています。

作られた電気や高温水は電気事業者に売却の他、近隣施設で使用されています。足立清掃工場の場合は、温水プールや老人会館のお風呂に。板橋区では、熱帯植物館などに利用されているようです。

有効利用はこれだけじゃありません!さらに焼却した際にでる灰(焼却灰)を1200℃以上の高温で溶融でして急速に冷やすと砂状のスラグに。それらはアスファルト舗装材などに利用されます。

一連の作業によって生成される排ガス・排水など環境対策もしっかりと考えられています。

例えば、水銀対策。ろ過式集じん器を使い、活性炭を吸着させ除去します。塩化水素・硫黄酸化物対策ではろ過式集じん器に消石灰を吹き込む等。ちなみに塩化水素・硫黄酸化物は酸性雨の原因となる大気汚染物質です。

中央制御室では、常に各炉の濃度が把握できるようになっています。

考えなければいけない問題。それはゴミの埋め立て場。今、稼働しているのは最終埋め立て場です。ここが50年後には満杯になること。一杯になったら?との質問があったのですが、それは今のところ未定。次世代に問題を残したままバトンタッチするのか、と何だか切ない気持ち。どうなるんだろう、本当に。今もこの事が気がかりです。

当日は寒く、場所も遠かったのですが来た価値があったね!と同行者と話をしました。
清掃工場の職員の方々、足立区の環境政策課の皆さま、当日ご一緒させていただいた皆さま、ありがとうございました。

※各区の清掃工場では、土曜日ごとに個人見学会を開催しているようですよ。皆さんも機会があればぜひ♪
詳しくはこちらをご覧ください。

足立清掃工場見学 レポ1

昨年の10月「足立清掃工場見学」に参加しました。画像の整理がてら、記事にまとめたいと思います。

清掃工場を見学するのは初めて。足立区の環境政策課の方からお声かけいただきました。勝手な想像で、東京都は人口が多い=ゴミ多い。きっと清掃工場もえらいことになってるだろうと。実際行ってみるとクリーンな設備で、環境に配慮されている点が多くて驚きました。

23区の清掃事業は、各区・東京23区清掃一部事務組合・東京都が分担、連携して行っています。その為、清掃事業は別名24区とも呼ばれているのだとか。

23区の清掃工場は設備・技術力ともに高く、海外からの視察が多いそうです。よく聞かれるのが「なぜ、人口が密集している地でゴミが燃やせるのだ?」と。考えてみると、そうですよね。

上記の写真を見ていただいたら、新宿、中野、千代田、荒川区周辺には工場がないのですが、区に1つはある感じです。

その秘密が、工場に色々と備わっていました。まずは煙突!なんと1本で出来ているのかと思いきや、内側に内筒が3本あるとか。うち一つは脱臭用になっているんですね。

ちなみに各区によって煙突の高さが違います。足立区は130m。大田区は飛行場がある関係で47m。逆に、豊島区は高層ビルがあるので210m。

私がいちばん驚いたのは、煙突から煙が上がっていないこと。職員の方がおっしゃるには「煙は出ている」高温で水蒸気化させているんですって。水蒸気って200℃を超すと目には見えなくなるそう。これも周辺にお住まいの方に配慮されているから。

館内は色彩であふれている感じ。とにかくカラフル。

渡り廊下は、色相環で繋がった柱。

こちらは水質検査室。

試験管やビーカーなどが並んでいます。ゴミを処理する際に出た汚水の検査をしているのだとか。放流しても問題がないレベルにまで汚水をキレイにしているそう。汚水も、ひと手間もふた手間もかけて処理しているんですね。

階段を下り

とある部屋へ。ここでは何が見れるのでしょうか?

次の記事に続きます~

平成29年度 第3回 足立区環境審議会

記事途中で失礼いたしました。
インターネットに繋ぐ、ルーターの不具合でなかなか記事がアップできずにいました。

先月の11月9日。足立区役所本庁にて足立区環境審議会に出席しました。

この日は「第二次足立区環境基本計画」の実績報告について審議を。二次基本計画は2016(平成28)年度で終了したもの。当初目標に対し、どのくらいの達成したかが焦点でした。

達成率が低かったもの。また私が気になったものについて4項目。

・ごみの資源化率の減少
・生産緑地面積の減少
・自然観察会等開催回数の減少
・体験教室開催回数の減少

「ごみの資源化率の減少」
燃やすごみの中に、きちんと分別すれば資源となる紙類が含まれています。小さな紙(例えば、ガムを包む紙、ティッシュペーパーのフタ部分)は、ついつい燃やすごみ袋に捨ててしまいがち、、、という声がありました。こういった小さな紙をストックできるゴミ袋があれば、意識づけにつながるのでは?という意見が。

「生産緑地面積の減少」
関西在住のとき、生産緑地面積についてあまり聞いたことがなかったのです。東京に越してきて、よく耳にするようになりました。世田谷といった、他の地区でも「生産緑地面積」についてよく話題になります。足立区では日暮里・舎人ライナー沿線等の開発増加や、農業従事者の高齢化などの影響で生産緑地面積が減少傾向にあるとか。

「自然観察会等開催回数の減少」
「体験教室開催回数の減少」
生物園や都市農業公園などのイベント(自然観察会や体験教室)が2010年と比較すると、大幅に減少傾向です。この2つ、私や他の委員も疑問視する声がありました。

行政の回答は、指定管理者制度の導入により自然観察会や体験教室の方法や実施回数の見直しがあった為とのこと。具体的には、内容を充実させ、その分時間数(回数)を減らしたとのこと。

これはちょっと、悲しい。もっと子供達に自然と触れあう機会を与えて欲しいと思いました。都市農業公園のイベントって、人数制限があって抽選で参加できるか決まるんですね。私も応募したことがあるのですが、はずれることが多くて。イベントに参加したくても、参加できない状態の人が大勢いるのでは?と思いました。実際、他の委員からそういった声がありました。

抽選にはずれたとしても、同日に「園内の葉っぱ観察会」やら「園内に住む昆虫を探そう!」とかサブのイベントを設けたらいいんじゃないかなあ~と思いました。比較的、大人数でも参加できるように。

興味があっても、その芽を大人達の都合で摘んでしまうことはとても悲しいです。子供のときにしか吸収できないものって、たくさんありますからね。

小さい時に体験したものって、すごく貴重です。例えば、うるしに触るとかぶれるとか。実際の木を目の前にして教えないと子供たちは分からないまま大人になります。

今回、区内で「自然観察会や体験教室の減少」が問題になっているケースを受けて、何か出来ないかなあと思いました。当スクールは規模も小さくてむずかしいですが。いつか、区内の子供達を対象にした、樹木観察会や自然体験教室などしてみたいなあと思いました。

東京都・足立区環境審議会委員

ご縁がありまして、先月から東京都・足立区環境審議会委員になりました。任期は2年。

環境審議会委員の主なお仕事?は、年4回開催される「区の環境審議会」に出席すること。

審議会委員は、事業者・区民・区議会議員・学識経験者・環境保全に係わる行政職員の合計15名で構成。審議会では、区の環境基本計画に関することや環境保全に関する基本的事項について意見を出し合います。

先月、はじめて審議会に出席しました。そこは、私たち区民には伝わってこない情報がたくさん。足立区の環境は今こうなんだ。とか、あれ?意外に・・・と思うことも。

基本、審議会は公開制です。興味がある方は傍聴も出来るとか。

せっかくですので、話しあった内容や区の環境に関する実績報告なども含め、順次ブログにあげていきたいと思います。

今後は、ブログのトップページ右横にあるカテゴリー→【取材レポート】→東京都足立区環境審議会でまとめていきますね。

次回に、先月開催分の足立区環境審議会について記事をアップしますね。