介護アロマ 嚥下困難者のためのケア その1

食品化学新聞を読んでいると、興味深い記事があったのでご紹介します。

<以下、食品科学新聞より抜粋>
嚥下困難者のケア食は「お粥」よりも「せんべい」の方が良いことが多い。理由は、歯がしっかりとしていれば、よく噛んで口の中で食塊ができた方が、やわらか食よりも飲み込みやすいから。

現在、日本の要介護高齢者数は660万人に達した。死因の3位が肺炎。そのほとんどが誤嚥性の肺炎であることが確認されている。介護の現場では、誤嚥性肺炎の回避策として、ゼリー、ミキサー食、さらには胃ろうなどが実施。

日本の胃ろう処置を受けている人の数は50万人、英国の10倍以上となっている。一方、口腔衛生の徹底を促した8020運動などが功を奏し、高齢者の喪失歯は急激に減少。以下、高齢者の残存歯の数字です。

<65歳の歯数の平均>
●1957~1975年調査
男性13~15本
女性9~10本

●2017年度調査
男女ともに20本超え

約50年近くで、こんなにも違いがあることに驚きました。ちなみに、8020とは日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」をスローガンにした運動です。

一方で、脳疾患あるいはアルツハイマー等により嚥下機能に問題を抱える人は年々増加。つまり「飲み込めないけど噛める」人が多く存在する。

飲み込めないから。。。といって何でもやわらか食にするのではなく「噛める」ということを考えた食事が必要な時代になってきているなあと思いました。

個人的な考えですが、食事って「噛む→飲みこむ」という一連の流れがあります。そういう動作の反復は感覚や脳が自然と覚えていると思うんですね。嚥下障害があるから、、、と安易にミキサーやゼリー飲料を与えると、患者さん自身は飲み込みづらく感じるのでは!?と思いました。

60~70年近く続いた、長年の習慣が噛むではなく「飲む」ところからスタートとなると、その急な変化に脳や感覚も対応しにくいのでは?と感じるんです。結果、飲み込みづらい。あくまでも仮説ですが。

人間、噛める歯はあるのに飲めと言われると辛いもんですよ。ミキサーやゼリー食、胃ろうは、患者さん自身が決して満足するものではなく、周囲が満足しているだけかもしれませんね。

さてさて、アロマテラピーの業界でも嚥下障害高齢者に対する効果が検討された精油があります。それはブラックペッパー。お料理のスパイスに使用される「黒コショウ」が原料の精油です。次回、ブラックペッパーが嚥下障害高齢者にどう働きかけるかを記事でご紹介しますね。

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